こんにちは!
サーフェイサーって何?
ってことで今回はこのサーフェイサーについて記事を書いてみます。
私自身、サーフェイサーを使い始めたのはもう数十年前になります。
何故使い始めたのか?
とにかく模型雑誌の作例をみるとエアブラシ塗装の前にほぼ100%サーフェイサーを吹いている訳ですよ。
それを真似て私も面倒だなと思いながらもエアブラシやスプレーでグレー色のサーフェイサーを吹いていました。
1パーツ1パーツ個別に・・・
必要性や効果なんか特に考えもしなかったです(笑)
今考えると何の疑問も有りませんでした(笑)
なんてったってプロがみんな吹いているんですから!^^
でもある時ふと思ったんです。
これって必要?って
ここに来られたあなたはどうですか?
- これからサーフェイサーを吹こうか悩んでいる方ですか?
- それとも昔の私のようにふとこれって必要?って思ってしまった方ですか?(笑)
ここでは数十年サーフェイサーを吹いてきた筆者が使い方や選び方、効果などについて詳しく書いていきますので良かったらご覧ください。
最後に一石二鳥のすごく便利なサーフェイサーをご紹介します!
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そもそもサーフェイサーとは?
サーフェイサーと言うのは普通の塗料とは違い液状のパテです。
スプレータイプと瓶入りのタイプがあります。
効果の方は下にまとめていきますが簡単に言うと塗装前に塗る下地塗料になります。
呼び名は略してサフと呼ばれることが多いです。
サーフェイサーの効果
それではサーフェイサーの効果を説明していきます。
たくさんの効果があります。
傷を見つけやすい
グレーのサーフェイサーを吹くと細かい傷がとても見易くなります。
表面処理などでペーパーを掛けると綺麗になったつもりでも消しきれなかった傷が残っていたりします。しかしサーフェイサーを吹くと一発で見えてきますのでそこをまたペーパー掛け等して処理していきます。
試しに分かり易いようにちょっと粗目のペーパーでヤスリ掛けしたパーツのサフ吹き前とサフ吹き後の画像を撮ってみました。
- サフ吹き前
- サフ吹き後
いかがでしょうか?(左の画像もっとアップで撮れば良かったですね・・・)
ちょっとオーバーにヤスったのでサフ吹き前でも傷が付いているのは分かるのですが、サフ吹き後の方はとても見易くなったと思います。
この傷を見つけ易くするというのもサーフェイサーの一つの役割です。
只、見易くするだけなら普通の塗料のグレーでも可能です。
細かい傷を埋めてくれる?
元々はパテの成分ですので塗料よりもドロッとしています。
なので細かな傷を埋めてくれる役割が有ります。
しかし、深い傷をサーフェイサーで埋めようとするとかなりの量を吹かなければならないので他の部分が厚塗りになります。
本当に細かな傷を消すというのがサーフェイサーの1つの役割です。
上の画像でもサフを吹いても深い傷は消えていないですよね。
見易くなったという程度です。
ここからヤスリ掛けすることで溝にあるサフが残り表面のサフを削る、これを繰り返すことで表面が綺麗になって行きます。
・・・がその方法だとかなり手間だと思います。
それならばサフを吹く前にヤスリ掛けをきっちり600番→800番→1000番位で仕上げて最後にサフをさっと吹いて傷のチェックをする。
その時に本当に本当に細かな傷が埋まっているという感覚かと思います。
パーツの色を均一にする
例えば、改造等をしてプラ板やパテなどで新規に改造したりすると、1つのパーツでも色々な色になりますよね。
そうなると傷が見えずらくなったり形状がちゃんとしているか等とても見ずらくなってしまいます。
そういう時にサーフェイサーを吹くまたは筆で塗ることで色が均一化して見易くなります。
あとは均一化されてない状態で塗装すると明るい色を塗った時に下地が透けて綺麗になりません。
サーフェイサーを塗ることで面が均一化され綺麗な塗装に繋がります。
塗料の食いつきが良くなる
これは個人的にはですが一番サーフェイサーを使っている理由になります。
パーツにいきなり塗料を吹くよりもサーフェイサーを吹くことで塗料の食いつきが良くなり色剥げ防止になります。
最近では通常のサーフェイサーとは違うプラサフと言うものも有ります。
このプラサフと言うのはプライマー+サーフェイサーの略です。
(私はしばらくプラスチック用のサーフェイサーだと思っていました 笑)
プライマーとは塗料の食いつきを良くする成分ですので通常のサーフェイサーよりもこのプラサフを使う方が色の食いつきが良くなります。
隠蔽力が強く光が透けなくなる
サーフェイサーは普通の塗料よりも隠蔽力が強いと言われていますので、先に吹いておくことで光が当たってもプラ特有のスケて安っぽい感じが減ります。
私はあまり気にしていません(笑)
ガンプラにサーフェイサーは必要?
これはもう個人の作り方や好みの問題でケースバイケースだと思います。
サーフェイサーを使うことで得られるメリットもあればデメリットもあるので何とも言えないですね。
私が感じる一番のデメリットは
- 吹き過ぎるとスジボリなどのモールドが埋まっていき浅くなる
- 完成までの手間が増える
- 他の塗料よりも部屋が臭くなる
1に関してはスジボリの掘り直し(スジボリを削って深くしておく)をしっかりしておきます。
2はひと手間増えることになりますので完成までの時間が延びる。モチベーションダウンになる場合アリ。サーフェイサーを吹いた後に満足してしまうことが有る(笑)
3は部屋の中がかなりシンナー臭くなることですね。塗装ブースを使ってはいますがそれでもかなり部屋の中がモヤっと白くなってしまいます。吹き過ぎ注意です。
色々と議論もされているようですね↓
プレイバック、新井模型店!3月に配信の第27回ではサーフェイサーについてを特集しました。初心者もベテランにも何かと疑問がつきないサーフェイサー。メーカーだからこそできる、突っ込んだお話が展開されました。
Youtube⇒ https://t.co/8dlte8iLFU
ニコニコ動画⇒ https://t.co/4tMCuV7Vxm pic.twitter.com/Z3AkBdUusQ引用: GSIクレオス ホビー部 公式 (@creoshobby_info) December 7, 2017
サーフェイサーの選び方と使い方
次はサーフェイサーの選び方と使い方について解説していきます。
サーフェイサーの選び方
サーフェイサーは大きく分けるとスプレータイプと瓶タイプに分かれます。
エアブラシを使っている方には瓶タイプがオススメ、お持ちでない方はスプレータイプがオススメ。
サーフェイサーには500だとか1000とか1500とか番号が付いています。
数字が小さい程濃く、大きい程薄い薄いということになります。
- 細かい傷を消したい時は500のサーフェイサー
- 色を均一化したいだけの場合1500のサーフェイサー
という考え方で良いかなと思います。
1500くらいになると傷を消すというよりも表面の色を均一化するのがメインと言う感覚です。
もちろんサーフェイサーなので傷を消す効果は有る筈ですが、ほんとに細かな傷を消すっていうイメージです。
スプレータイプのサーフェイサーの使い方
- 良く振って撹拌する
- シュッシュッっていう感じであまり長々と吹かないようにする
- 多少塗り残しがあっても全然大丈夫
まずは良く振って撹拌してください。
元々はパテですので普通の塗料よりも充分撹拌しましょう。
吹き方としては言葉で説明するのは難しいのですがベタ~と吹かない感じっていうのかな~(笑)
私の場合は対象物の左から右にシュッっと一瞬吹く感じをパーツの様子を見ながら数回繰り返す程度です。
パーツの様子を見ながらって言うのが失敗しないやり方で、一気に何度も吹きかけているといつの間にか垂れていたりします。

サーフェイサーを吹き過ぎて溝に溜まってしまった状態
こうなると乾燥後にペーパー掛けして整えてっていう作業が増えてしまいます。
少しずつ吹きかけて乾燥を繰り返しましょう。
瓶タイプのサーフェイサーの使い方
瓶タイプの物はかなりドロッとしています。
画像は私が普段使っている色付きのサーフェイサーです。
- エアブラシで吹く場合はシンナーで稀釈して使います。
1(瓶サフ):1.2(シンナー)位に薄めて使っています。 - 筆で塗る場合は基本的にそのまま塗っています。
1のエアブラシで吹く時には私の場合はスペアボトルに大量に作り置きしています。そしてスペアボトルの中に撹拌ボールを3つ程入れて置きます。
使いたい時には良く振ってエアブラシに入れてすぐ吹くことが出来ますのでかなりの時間短縮になります。
この作り置きはかなりオススメです。
- 各メーカーのスペアボトルに作り置き
- スペアボトルの裏にはメモリが付いているのがオススメ。
- Mr.攪拌用メタルボール
2の筆で塗る場合はそのまま塗ったりします。主に細かい部分で狭い面積の所に筆塗しています。
筆はあまり良い物を使わず古くなったもので大丈夫かと思います。
まとめ
サーフェイサーは必要なのか必要じゃないのか?と言うのは色々と議論されてたりしまが、改造などをする方にとってはグレーのサーフェイサーは必需品では無いかなと思います。
改造なしでノーマルで塗装する方にはグレーのサーフェイサーで無くても現在は色付きのサーフェイサーが販売されていますのでそちらを使うとサフ吹きと塗装が一発で出来るので一石二鳥です!
なので私の場合はめっきりグレータイプのサーフェイサーは使うことが無くなりました。
色の付いたサーフェイサーのみ使っています。
これにより例えば黒立ち上げの緑色でグラデーション塗装をしたい時。
従来の方法だとサーフェイサー⇒黒塗装⇒緑でグラデ塗装
だったのが黒サーフェイサー⇒緑グラデ塗装と言うことになって3段階から2段階で塗装が終わるんですね!
作業時間も短縮できるし塗膜も無駄に厚くならなくて済むので一石二鳥な商品な訳です。
他にもマカボニー、グレー、ホワイト、ピンク等現在もこの色付きのサーフェイサーはどんどん発売されています。
そのうち普通のサーフェイサーって減っていくんじゃないかな~っていう気がしてなりません。
なので私の場合【サーフェイサーは必要か必要ないか?】に関しては。
普通のサーフェイサーはあまり必要なし、色付きサーフェイサーはかなり必要!っていうのが現在の結論です。(あくまで個人の意見です)
みなさんも色々と考えながら模型の制作をしていくと面白いと思います。
仕事中にサーフェイサーは必要か必要ないか?なんて考えながら生きるのってとても幸せなことですよね(笑)
どんなことに関しても正解は無いと思います。
楽しんでいきましょう!^^それでは~
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