こんにちは!
合わせ目消し。
パーツとパーツを合わせた時に出来る設定画には無いライン。
合わせ目。
邪魔ですね~見栄え悪いですね~消したいですよね~(笑)
筆者が最初にこの【合わせ目】に遭遇したのが、今から約35年以上前!(計算してビックリ!)最初は有って当たり前のものだって思ってたんです。しょうがないんだって。
でもある日、友人の家に遊びに行った時にガンプラの完成品が棚の上にずら~って並んでいたんです。
すべて塗装がされていました。
見ると有って当たり前の【合わせ目】が無いんです!!
・・・釘ずけってこういうことを言うんですね。
釘付け通り越して金縛りでした。
これらの完成品は友達のお兄さんがすべて作ったものでした。
その時感じました。
合わせ目消しってすごく大事なことなんだって。
今回はこの【合わせ目消し】を筆者が普段行っている3つのやり方とその道具をご紹介します!
スポンサーリンク
その1、失敗しない合わせ目消し【流し込み接着剤】を使う処理方法
まずは【流し込み接着剤】を使う方法をご紹介します。
【流し込み接着剤】とはパーツを組み立ててからでも隙間から流し込んで接着出来るとても便利な接着剤です。
下の画像はHG1/144ガンダムオリジンのザク1に付属しているライフルなのですが、そのまま組み立てるとかなり合わせ目が目立ってしまいます。
パーツはこれになります。
流し込み接着剤なので、パーツを組み立ててから接着なのですが、その前に画像にありますダボ(凸の方)をニッパーで少し短くカットします。
何故この工程をするかというとガンプラはスナップフィット方式で本来接着剤は無くても組み立てられるプラモデルなのですが、合わせ目を消すとなるとこのスナップフィットがきつ過ぎて合わせ目が若干開いたままの状態の時があります。
なのでダボを少し短くしてパーツがぴったりと密着する状態にしてあげます。
このパーツにもいくつかのダボがあったので、すべて短くカットしてパーツが密着するようにしました。
下の画像が【流し込み接着剤】で接着している所なのですが、パーツの隙間を若干開けて流し込んでいます。
これはきっちりとパーツの接着面に接着剤が付くようにワザと開けています。
接着剤を塗り終わったらパーツをギュッと合わせて密着させます。
裏側はこんな感じです。
裏側は思いっきり合わせ目がありますね!
ゲートは白化を出来るだけ抑えたいのでかなり残した状態でカットしています。
パーツを合わせてから更にもう1回か2回流し込み接着剤を上から塗ります。
これは出来るだけ合わせ目の凹みを無くしたいので塗って盛り上げていきます。
この状態で乾燥させます。
接着自体はすぐにされますが合わせ目消しをするとなるとガッチリと乾燥させてからヤスリ掛けを行っていきます。
筆者の場合は最低でも丸1日は置いておきます。
それではヤスリ掛けを行っていきます。
数字の少ないヤスリが目の粗いヤスリになります。
・・・<400<600<800<1000<1200<・・・
筆者の場合は600番位の棒ヤスリでゲート跡から削っていきます。
無い場合は600番のヤスリで大丈夫です。
場所によって狭かったりする場合はデザインナイフの刃を横にスライドさせてカンナ掛けしたりします。
あとは順に番手を上げてスポンジヤスリや耐水ペーパー等でヤスリ掛けをやっていきます。
今回は600<800<1000までのヤスリで仕上げて行きました。
削りカスがかなり出ますので、使い古しの歯ブラシを一本用意しておくと便利です。
こんな感じに仕上がりました。
完成したら削りカスを落とすために歯ブラシで擦りながら水で洗いましょう。
ちなみに筆者はシャワーで洗い流します。
これをするのとしないのとでは完成時に差が出ますので是非やってみましょう。
その2、失敗しない合わせ目消し【イージーサンディング】を使う処理方法
次はタミヤから販売されているイージーサンディングという瞬間接着剤を使用した合わせ目消しをご紹介します。
- イージー=簡単
- サンディング=ヤスリを掛ける
簡単にヤスリ掛けが出来るイージーサンディング
これは瞬間接着剤なのですが普通の瞬着よりも名前の通り非常に削りやすい仕様になっています。
普通の瞬着だと硬くて削りづらいのですが、イージーサンディングだとサクサク削れてくれるので時短になるのと仕上がりも綺麗です。
これもオススメの商品です!
後ろの商品は硬化を早くする硬化促進剤です。
硬化促進剤を塗ることで非常に早く硬化しますので合わせ目消しがすぐに出来る状態になります。
硬化促進剤は先に塗っても後に塗っても効果があります。
では早速やってみましょう。
HG1/144ガンダムオリジンのザク1のバズーカーのマガジンです。
見事に真っ二つになってます。
これもダボを短くカットしてパーツがキッチリくっ付くようにしています。
イージーサンディングを塗っていきます。
パーツ両面にイージーサンディングを塗ってからパーツを組み立てます。
このまま乾燥でも良いのですが、硬化促進剤があるので塗ってみます。
一瞬で塗ったそばから乾燥していきます。
もうヤスリ掛けが出来るので非常に作業がスムーズに進みます。
棒ヤスリ、スポンジヤスリ等でヤスリ掛けを行います。
#600<800<1000<1200<1500<2000までヤスリ掛けをしてみました。
白化もなく表面も平らになっているので塗装していく分には問題ないのですが、プラスチックの色合いが合わせ目とゲート跡で若干濃いグレーになってしまいました。
これはプラスチックの密度の関係なのかなと思いますが、濃い色のパーツ程目立つ感じがします。
色んな方法で合わせ目消しをしてもこの薄っすらな線は出たり出なかったりしますね。
要研究します!
その3、失敗しない合わせ目消し【合わせ目をモールドに変える】処理方法
3つ目の方法は合わせ目を【消す】のでは無く、逆に合わせ目を【広く】してこれをモールド化して1つのラインにしてしまう方法です。
使うパーツはHG1/144ゲルググキャノンのキャノン砲を使います。
今回もダボは短く切ってあります。
軽く合わせて見ました。
こちらは裏です。
一直線に繋ぎ目になってます。
キャノン砲のデザインを見ると下の●の部分だけモールド化して残りの合わせ目は通常通り消す方向にしました。
モールド化したいパーツの角をデザインナイフでカンナ掛けをします。
力まずに軽く左から右へと20回ほどスライドさせます。
力を入れずに軽くスライドした方がやり過ぎを防止できます。
これを両方のパーツに行っています。
カンナ掛けが終わったら削った面を800番程度のヤスリで表面を整えます。
仮組をしてモールドの幅がどれぐらいになったか確認します。
もっと広いモールドにしたい場合はバラしてカンナ掛けを繰り返します。
こういう時に重宝するのがWAVEのパーツオープナーです。
本当に便利です!
WAVEパーツオープナー
幅が決まったら接着します。
イージーサンディングで接着しましたがモールド化する部分は埋まってしまわないように後から流し込み接着剤で接着しました。
裏
#600<800<1000番のスポンジヤスリでヤスリ掛けしていきました。
モールド化した部分は特に違和感なくデザイン的にも良くなったと思いますがいかがでしょうか。
裏面
このモールド化して合わせ目を消す方法は凄く楽です!
普通に合わせ目を消すよりも断然早く処理できます。
あなた好みのモールドをカリカリと追加してみて下さい!
コツはデザインナイフを力まずに軽くスライドさせることです。
まとめ
35年位前に友人のお兄さんから教わった方法はタミヤセメント(昔からあるドロッとしたプラモ用の接着剤)をパーツの両方に塗り数十秒してからムギュッと合わせて接着し数日乾燥させてからヤスリ掛けを行う方法だったと記憶しています。
模型の世界ではこの方法がごく一般的でつい数年前まではこの方法が主流だったんでは無いでしょうか。
でも現在はこの方法よりも【合わせ目消し】を早く出来る商品が販売されているので、今回はそちらの道具と処理方法を解説しました。
模型、ホビーの世界は凄まじく進化し続け制作用の道具や塗料等どんどん新しいアイディアの商品が続々と販売されていて正直追いつけないくらいです。
ここでご紹介した【流し込み接着剤】や【イージーサンディング】も昔は無かった商品ですので、今回の合わせ目消しの方法も比較的新しい技術になるかと思います。
今回ご紹介した3パターンをマスターすればどんな状況でも合わせ目を消すことは可能ですので是非マスターして完成度の高いガンプラを作って下さい!
それでは!!
スポンサーリンク
コメント