こんにちは!
あなたはもしかしてガンプラを素組みで作ってみたけど・・・
「何か物足りないな~っ」て感じてここにたどり着いた方ですか?^^
今のガンプラは多色成形と言ってパーツごとに色分けされているので、素組みでも完成と言えば完成ですが人によってはもうちょっとカッコ良くならないかな~って思うのではないでしょうか?
筆者はかなり思います(笑)
「料理はひと手間」なんて言葉がありますが、
ガンプラもその「ひと手間」でグッと完成度を上げることが出来ます。
では、ガンプラを簡単きれいに仕上げるためにはどうしたら良いか?
実際ガンプラを素組みで作ったことがある方にはこう感じた方も多いのではないでしょうか?
- パーツを切った後のゲート跡が目立つ
- パーティングラインが目立つ
- 説明書や箱絵にある完成写真と違ってオモチャっぽいな~
- 何かつやがあってへん!
- とにかく何か変だ(笑)どうすりゃ~いいんだ!
この変な感じが見違えるように変わるやり方を20年以上ガンプラを作ってきた(笑)筆者が今までの実体験をもとに【使う道具、やり方、コツ】を分かりやすくまとめました。
【簡単に】となると数時間で完成するのが望ましいと思うので、今回は初めてガンプラを作る方にも成形色を利用した簡単上手に作るポイントやコツを解説していきますね!
ガンプラ用語が良く分からない人はこちらを参考にして下さい。
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【準備編】ガンプラ初心者が上手に作り上げるために心得ておきたい3つのポイント
ポイントその1、簡単に上手く作るための【7つの道具】
綺麗に作るための第一歩はまず【道具】を揃えることです。
必要な道具を揃えることでまるで腕が上がったかのような錯覚をします(笑)
ガンプラ作りのプロでも道具が無いと何も出来ません。
【準備編】として是非揃えて置きたい【道具】をご紹介しますが、【実践編】の中で「この工程は私はやらなくても良いな~」と思う道具は揃えなくても大丈夫です。
自分に必要な工程の道具を揃えましょう。
・・・とその前にガンプラを用意しないとですね!
初めてで何を買ったら良いか分からないという方はこちらを参考にして下さい。
プラモデル専用ニッパー
ランナーからパーツを切り出す工具です。
これは必需品ですね。
きれいに仕上げるためにプラモデル専用ニッパーを用意しましょう。
価格はピンからキリまでありますが安い物でも十分切れますので予算に応じて購入しましょう。
参考アイテム:
デザインナイフ
これ1本あるだけでかなり作業の幅が広がります。
用途は
- ゲート跡の処理
- パーティングラインの処理(カンナ掛け)
- シール(デカール)の余白カットと貼り付け
参考アイテム:
ヤスリ
ヤスリには数種類のタイプがあります。
- ペーパーヤスリ
- 棒ヤスリ
- スポンジヤスリ
用途は
- ゲート跡処理
- ヒケの処理
- パーツ全体の表面処理
その他、スミ入れした後の余分な塗料をヤスって消す場合に使います。(成形色の部分のみ)
耐水ペーパーと言う水に付けながら使えるタイプが目詰まりしにくくおすすめです。
400番600番800番1000番があれば大丈夫です。
数字が若い方が目が粗いです。
使っていく順番は
400→600→800→1000番となります。
更に綺麗に表面処理していきたい方は1200番→・・・と進んでいきます。
参考アイテム:
筆
部分塗装をするために使う筆です。
- 面相筆
- 平筆
- 丸筆
など細い筆から太い筆まで様々な種類があります。
最初はセットの物を購入して自分が使いやすい筆のタイプを試して見るのが良いでしょう。
綿棒
スミ入れした時にはみ出した余分な塗料を拭き取るために使います。
普通の綿棒以外にも模型専用に作られている極細綿棒もあります。
普通の綿棒が入り込まない部分にとても重宝します。
下の画像は筆者も必需品にしているガイアノーツのNY綿棒
参考アイテム:
カッターマット
- デザインナイフでシールの余白を切る場合は必需品。
小さい物から大きなものまで色々ありますので自分の作業スペースに合ったものを選びましょう。
参考アイテム:
ペインティングクリップとスタンド
(画像のスタンドはMrペイントステーション)
パーツをスプレーする時に便利なペインティングクリップと刺して乾燥させておくスタンドです。
パーツを塗装する場合は必需品と言っても良いでしょう。
無い場合の荒技は【実践編】でご紹介しますね(笑)
ポイントその2、簡単きれいに仕上げるための【3種類の塗料】
きれいに作るためには【塗料】も必要です。
今回は【簡単に】というのがテーマなので簡単に使いやすい塗料を用途に合わせて3種類ご紹介します。
スミ入れペン
パーツの溝に色を塗るスミ入れ専用ペンです。
GSIクレオスから発売されているスミ入れ専用のガンダムマーカーがオススメです。
お手軽にスミ入れが出来ますが塗装後に使用すると下地の色を消してしまうタイプが多いので気を付けましょう。(見塗装の場合はすべてのタイプ大丈夫です。)
※塗装した上からは塗装後使用可のものを選びましょう。
【素組み用】スミ入れ/極細タイプ(ペンタイプ。はみ出た部分は消しゴムで消せます。色はブラック、グレー、ブラウンの3種類)
【素組み、塗装後使用可】スミ入れ ふでペン水性ふきとりタイプ(綿棒やティッシュで拭き取りが可能。色はブラック、グレー2色)
【素組み用】流し込みスミ入れペン(モールドに押し当てると細溝へ流れていき消しゴムまたはガンダムマーカー消しペンで消すことができる。色はブラック、グレー、ブラウンの3種類)
【素組み用】流し込みスミ入れペンセット(5色+消しペンをセットにした6本セット。色はグレー、ブラウン、ブルー1、オレンジ1、オリーブ。ブラックは入っていないのでご注意)
スミ入れペン・シャープ(0.3mmの極細芯で、凹線モールドにスムーズにスミ入れ可能。シャープペンシルなので塗装面は削れて剥がれてしまう可能性あり。はみ出した部分は消しゴムで消せます。替え芯も販売中)
マーカー
部分塗装する時にあると便利なマーカータイプの塗料です。
ガンダムマーカー塗装用
タミヤペイントマーカー
主に関節や細かなパーツをシルバーやゴールドで塗るのがオススメです。
トップコート
最終仕上げのつやを調整するためのスプレーです。
- GSIクレオス・プレミアムトップコート つや消し(フラット)半つや(セミグロス)つや有り(グロス)の3種類あり。
- 従来品よりも白化しづらくきれいに仕上がります。
ポイントその3.ゆっく~り説明書を見ながらパーツの確認
工具と塗料関係が揃ったところでいよいよ組立ですが、焦らず行きましょう(笑)
ゆっくりとリラックスした気分で作るのが一番の重要なコツかもしれません。
まずはパーツ確認。
筆者の経験談ですが、過去に2回不具合がありました。
- パーツが溶けたようになっていた(3分の1くらい無かったです。)
- 量産型なのにシャア専用のシールが入っていた
たまにですがあるんですね。
なのでコーヒーでも飲みながらゆっくりチェックするのが良いですね!^^
- ✅しっかりとパーツは入っているか?
- ✅パーツが欠けたり溶けたような形状になっていないか?
- ✅シールや小物系(ネジ等)はちゃんと入っているか?
- ✅シールはそれ専用の物になっているか?
※不具合があった場合はすぐに問い合わせて交換してもらいましょう。
【実践編】簡単できれいに仕上げるための6つのコツ
コツその1、パーツをきれいに切る「ニッパーの2度切り」のやり方
きれいに切るためには「2度切り」と呼ばれているやり方でパーツを切り出します。
まず1度目は1mmくらいゲートを残した状態で切ります。
※ランナーが付いてる状態でパーツギリギリで切ってしまうとプラスチックが白化しやすく見栄えが悪くなってしまいます。
2度目はこの1mmくらい残したゲートを切ります。
パーツに対してニッパーの平らな部分をぴったりとくっ付けてゲートを切ります。
白化を出来るだけ抑えた「2度切り」の やり方でした。
もっときれいに仕上げたい場合はヤスリを使ったりデザインナイフでゲート跡をカンナ掛けします。
※カンナ掛けについてはコツその2で説明します。
コツその2.デザインナイフのカンナ掛けでのパーティングラインの消し方
デザインナイフを使ったカンナ掛けの説明をします。
まずは削りたい所に対してデザインナイフを直角にあてます。
次にそのまま右にスライドして削ります。
これを繰り返して表面を平らに綺麗にします。
綺麗にやるコツはデザインナイフの刃が少しでも欠けている物は使わないことです。
欠けている形のまま削れて行ってしまいますので余計な作業が増えてしまいますので注意です。
下の画像はパーティングラインとゲート跡が思いっきりあるパーツです。
これをデザインナイフとペーパーで処理してみます。
このパーツだと直線的なのでデザインナイフメインで処理していきます。
- デザインナイフでゲート跡を処理
- デザインナイフでパーティングラインをカンナ掛け
- 600番のヤスリでペーパー掛け
- 800番のヤスリでペーパー掛け
- 1000番のヤスリでペーパー掛け
この手順でかなり見栄えが良くなりますのでお試しください。
コツその3.ガンダムマーカーを使った部分塗装のコツ
ガンダムマーカーを使って部分的に色を塗ってみましょう。
ペンタイプなのでそのままでも塗ることは出来ますが、紙などの上でマーカーのペン先を押すとインクが出てきますので、それを細い筆(面相筆)等で塗るのがオススメです。
モノアイや武器の一部、関節の一部など細かい部分の塗装がオススメです。
コツその4. 1発で仕上げる上手なスミ入れのやり方
ガンダムマーカースミ入れペンでスミ入れをしていきます。
スミ入れをすることで情報量がグッと増えて完成度がかなりアップします!
どの種類のスミ入れペンにも共通したコツはしっかりと溝に色を塗ってはみ出したところを拭き取るということです。
綿棒や消しゴムを使って消しますが、うまく消えない時は1000番位の目の細かいヤスリで消しましょう。
スミ入れ前
綿棒で拭き取っている所
完成!
こちらは普通の綿棒では拭き取り切れない細かな部分
こういう所は 【準備編】でご紹介した【ガイアノーツのNY綿棒】のような極細の綿棒を使うとスッキリ拭き取れます!
スミ入れに使う色のコツは
- ガンダムの白いパーツはグレーでスミ入れ
- ガンダムの赤や黄色いパーツはブラウンでスミ入れ
- 武器やランドセルなどのグレーのパーツはブラックでスミ入れ
が一般的によく使われている色です。
決まりは無いので自分の好きな色で塗ってみましょう!
是非チャレンジしてみて下さい!
コツその5. きれいに仕上げるための上手なシールの貼り方とコツ
だいぶ完成に近づいてきましたね!
次は付属のシールを貼っていくのですが、近くで見ると余白の部分が結構ありますよね?
大きいサイズのガンプラだとあまり気にならないかもしれませんが、1/144のキットだとかなり目立ってオモチャっぽくなるんですよね。
そこで登場なのがデザインナイフです。
カッターでも大丈夫です。
※デザインナイフやカッターを使う場合はカッターマットを使用しましょう。
デザインナイフでこの余白を切っていきます。
ちょっと曲がっちゃいましたが(笑)
実際に貼ってみましょう。
余白を切っていない時はこんな感じです。
余白を切っていないと余白の部分がテカッと光ってへんですね。
「シルバリング」と言います。
ちょっとしたひと手間でグッと良くなりますので是非!
コツその6. ムラなく綺麗に仕上げるトップコートの吹き方
いよいよ最終工程です!
トップコートをスプレーすることでプラスチック特有の変なつやが調整されてまたまたグッと良くなります。
トップコートにはつや有り、つや消し、半つやと3種類ありますが、今回はオーソドックスにつや消しを吹きます。(この辺は好みですね)
まず、パーツを大まかに分解します。
頭、腕、胴体、足、武器、盾など
これをペインティングクリップを使って持ち手を作ります。
トップコートを綺麗にムラなく吹くには5つのコツが必要
スプレー缶を吹く場合には5つのコツがあります。
このやり方をしないとムラになったり厚塗りになって色が垂れてきたりとカッコ悪くなりますのでキッチリやり方をマスターしましょう。
- きっちりとスプレー缶を振って中身を撹拌する
- パーツからスプレーを15cm位離します。
- ガンプラのパーツを持ち左側から右側に向かってスプレーを吹きます。(吹いている途中に対象物がある)
- スプレーする時はボタンをしっかり押す(※重要)
- 出来れば天気の良い日にやるのが良いです。(湿気の少ない日)
※ボタンをしっかり押さないと大きな粒として噴出されますので粒々の表面になりがちです、注意して下さい。
それでは実際に吹いてみます。
下の画像はペーパーで全体的にヤスリ掛けをして表面処理をしているガンダムのシールドですが、ペーパーが行き届いていない所はつや有りになっていますね。
左から右にスライドさせながら吹きます。
均一に表面がつや消しになりました。
こちらは失敗例としてスプレーのボタンをしっかり押さないで吹いて見ました。
大きな粒々になってスプレーされてしまいますので吹く時は必ずしっかりとボタンを押しましょう。
失敗した時は一旦乾燥を待ってからペーパーでヤスリ掛けしましょう。
もう一つの注意点は
湿気の多い日などは空気中の水分がスプレーした時に一緒にパーツに付きやすく綺麗に仕上がりずらいです。
出来れば天気の良くカラッとしている日が理想的です。
もしクリップ等ない場合の荒技を教えますね!
- ドライヤーを用意します(重要)
- 武器以外全部組み立てます。
- ガンプラを大の字にします。
- 片足持ちます
- 持っている片足以外スプレーします。
- ドライヤーで強制乾燥。(近づけ過ぎないようにします)
- 乾いたところを持って塗っていない片足ををスプレー
- ドライヤーで乾燥
- 繰り返します。
- 武器を持たせてスプレー
- 乾燥
- 終了
荒技ですが要領は同じでボタンをしっかり押して左右にスライドさせて吹くということです。
ドライヤーがあるとすぐに乾くのでオススメです。
まとめ
今回はガンプラ初心者向けに【使う道具、やり方、コツ】をテーマに解説しましたがいかがでしたでしょうか?
初めて【ガンプラを作る方】も【初めてガンプラに色を塗る方】も楽しみながらやるのが一番良いと思います。
何度かやってみるとコツが掴めて来ると思いますのでそうなった時にはステップアップしてエアブラシ塗装にもチャレンジしてはいかがでしょうか!?
また違った楽しさと達成感がそこにはあります。
昨今のガンプラは素組みでも充分カッコいいのですが、ちょっとしたひと手間でグンと良くなりますので是非トライしてみて下さい!
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